




1月16日は、沖縄では『じゅうるくにち』と呼んで、16日祭が行われます。
16日祭は『あの世の正月、仏の正月』と位置付け、盛大に祖先供養を行う行事です。
ここで言う『グソー』とは『あの世』の事です。
その由来は定かでは有りませんが、一般には、琉球王国の時代に、家来の一人が正月元旦から15日までの間は、王国、城内の諸行事に追われて、自分の家へ帰る事が出来ませんでしたが、城内の諸行事も片付き、16日には故郷の両親へ年頭の挨拶の為帰郷しましたが、両親は既に亡くなられて帰らぬ人と成っておりました。
両親のお墓参りをして、墓前で年頭の辞を述べたのが始まりとされております。
16日祭は沖縄県のほとんどの地域で行われますが、この行事は沖縄県内でも、それぞれの地域により16日祭の祭り方が違います。
沖縄県は離島県で40余の有人島から出来ており、
お墓参りをする所、
各家庭で仏壇を拝む所、前年の正月以降に亡くなった方の家が墓参する所、お墓に通ずる道端や原野等で祖先の供養を行う所、故郷に帰れない方々は、那覇市の三重城を訪れてごちそう供え、海の向こうの先祖に手を合わせ感謝の祈りを捧げます。
沖縄県の北部や宮古島、八重山では、清明祭以上に盛大に行う所もあります。
一年間に亡くなった人の家では『ミージュールクニチ』或いは『アラジュールクニチ』『ミーサ』と言って、重箱料理を墓前に供え、16日祭を行います。
豚肉やかまぼこなどを詰めた重箱や酒を持って墓参りし、先祖に手を合わせて生きている人たちの健康を祈願します。
また一年間に亡くなった親戚や友人知人宅に、お参りに行き、参る日でもあります。
一年間に亡くなった方を沖縄では『ミーグソ』とも呼ばれています。
我が家では、お墓参りし、お墓の周囲の除草、掃除等を行い、線香をたむけます。
我が家の墓の周囲には、沖縄県の離島出身の方々の墓が沢山並んで居りますが、お墓の掃除のあと、お重を供えた後は、地元の民謡や三味線等を弾いて、手拍子を取り唄い踊る方々も多く見られます。
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