てぃーだブログ › かりゆしぬあしび › 十六日祭

十六日祭

2011年01月16日

Posted by かりゆし企画 at 12:32│Comments(0)
沖縄県では『16日祭(ジュウルクニチー)』と言う行事があり、後生(グソー)の正月とも言われるこの日は、沖縄県の各地で墓参りが行われ、いつもは疎遠になっているお墓をきれいに掃除して先祖を供養するのである。

1月16日は、沖縄では『じゅうるくにち』と呼んで、16日祭が行われます。
16日祭は『あの世の正月、仏の正月』と位置付け、盛大に祖先供養を行う行事です。

ここで言う『グソー』とは『あの世』の事です。

その由来は定かでは有りませんが、一般には、琉球王国の時代に、家来の一人が正月元旦から15日までの間は、王国、城内の諸行事に追われて、自分の家へ帰る事が出来ませんでしたが、城内の諸行事も片付き、16日には故郷の両親へ年頭の挨拶の為帰郷しましたが、両親は既に亡くなられて帰らぬ人と成っておりました。

両親のお墓参りをして、墓前で年頭の辞を述べたのが始まりとされております。

16日祭は沖縄県のほとんどの地域で行われますが、この行事は沖縄県内でも、それぞれの地域により16日祭の祭り方が違います。

沖縄県は離島県で40余の有人島から出来ており、
お墓参りをする所、
各家庭で仏壇を拝む所、前年の正月以降に亡くなった方の家が墓参する所、お墓に通ずる道端や原野等で祖先の供養を行う所、故郷に帰れない方々は、那覇市の三重城を訪れてごちそう供え、海の向こうの先祖に手を合わせ感謝の祈りを捧げます。

沖縄県の北部や宮古島、八重山では、清明祭以上に盛大に行う所もあります。

一年間に亡くなった人の家では『ミージュールクニチ』或いは『アラジュールクニチ』『ミーサ』と言って、重箱料理を墓前に供え、16日祭を行います。

豚肉やかまぼこなどを詰めた重箱や酒を持って墓参りし、先祖に手を合わせて生きている人たちの健康を祈願します。

また一年間に亡くなった親戚や友人知人宅に、お参りに行き、参る日でもあります。

一年間に亡くなった方を沖縄では『ミーグソ』とも呼ばれています。

我が家では、お墓参りし、お墓の周囲の除草、掃除等を行い、線香をたむけます。

我が家の墓の周囲には、沖縄県の離島出身の方々の墓が沢山並んで居りますが、お墓の掃除のあと、お重を供えた後は、地元の民謡や三味線等を弾いて、手拍子を取り唄い踊る方々も多く見られます。




※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。